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航空写真撮影と視程

皆様こんにちは。


今日は航空写真撮影における視程のお話です。
カメラマンが当日撮影をするかどうかは上空に雲があるかないか、視程が良いか悪いかで判断します。

視程というと聞きなれない言葉ですが、一般的には視界(空気の透明度)といったらわかりやすいでしょうか。
定義としては

「卓越視程とは、地平円の全方向の視程を観測した時、地平円の半分(180度)または
それ以上の範囲に共通した水平視程で、その範囲は隣り合っていなくてもよい」

となっております。
小難しく書いてありますがとても簡単に言うと何km先まで見通せるかということです。
各地の気象台や空港で観測・発信していて我々も確認できるようになっています。

まず最初の上空視程15kmの写真をご覧下さい。

写真手前は通常に見えますが、都心のビル群はかなり霞んでしまって

広告写真で使うには見栄えも悪く、都心が遠いように感じてしまいます。
これでは私もお客様に怒られてしまいます。

次の写真は別日に同高度・同アングルで撮影した視程40kmの写真です。
どの位変化があるでしょうか?

同じ写真とは思えない位クリアーですよね。

都心もはっきりと見え、画面奥の千葉の房総半島まで見渡せます。

夏場の写真でここまで視程が良い時はまれなのですが、
私がフライトする基準の目安としては視程25km以上でしょうか。

ただ実際は春夏秋冬や順光・逆光、上空に湿った層があるなど見え方に違いがあるので
一概には視程だけで判断は出来ない所がカメラマンを悩ませます。
1枚目の写真の日は地上にいて空を見上げると雲も一切なくすっきりしているように見えるので
一見とても良い天気に思えてしまいます。
ちなみに一般の天気予報では両日ともに快晴予報でした。

そんなこんなで各地の詳細情報を集めながら数少ない良い天気を逃さないようほぼ毎日スタンバイしております。

本日は上空の視程のお話でした。
では!